BiNDは昨年までBiND1,BiND2,BiND3 … BiND10とバージョンを数字で表して年に一度新しくなるというパターンを繰り返して来ましたが、昨年(2018年)9月発売のバージョンからBiND11ではなくBiNDupとなり、移行BiNDupのままとなりました。
これは、毎年新しくして購入してもらうために無理やり新しい機能を取り入れて、結果としてバグを生み、悪評高きサポート(今は随分よくなっています)がトドメをさして評価を下げる。みたいな負のスパイラルを打ち破るためと思い、歓迎していました。着実に機能を向上させていくことがユーザーのためになる。だから「年に一度更新料としてお金を払ってね。」という更新式にしたのも歓迎と捉えていました。
結局今年も9月に新しくなってBiNDupの押し売りメール
「こんな新しい機能がついてバージョンアップします。優待割引で購入してください」という日々送られてくるメール。これでは今までと何も変わりません。
私の去年の解釈が間違えていたのかもしれません。結局は毎年同じことをしていくようです。
ということは、BiNDupという名称変更は、単に商標のためだったのかな?という印象です。BiNDはもともとネームサーバーの名前ですからBiNDとして商標は取れなかったのでしょう。BiNDも初期のころは検索してもネームサーバーのBiNDしか出てこなかったです。なんでわざわざかぶるようなネーミングにしたんだろうと思っていた人は私だけではないでしょう。BiNDでは商標がとれずに「なら、BINDの名前を変えればよくない?!」となったと推察します。(あくまで個人的な推察です)
メニューとスライドショーはいい感じの機能改善
メーカーの動画を見る限りでは、メニューとスライドショーの新機能は楽しみです。スマホでも階層でメニューを表現できるようになりそうですし、パソコンでもクリックすると大きくサブメニューが開くのは良く見るようになっていますし、使えそうな印象です。
スライドショーについては、画像の切り替えだけでなく文字も文字として画像と関連付けて設定できるようなのでそれはありがたい改善だと思います。それと、些細なことですが背景としてのスライドショーに横スライドが選べるようになることは嬉しいです。
サーバーとしては考えずにホームページ作成ソフトしては最高
BiNDupの管理画面からドメインを取得できるようにしたり、常時SSL化が簡単にできるようになったりと、まるでサーバーとしても機能も改善しているかのようですが、あくまでホームページ作成ソフトとして使うと割り切りましょう。
ホームページ作成ソフトとしてはかなり熟成されてきたと思います。BiNDならではのクセや独特の挙動などを把握した上で使っていれば、何のストレスもなく作りたいようなブロックが自由に作れます。WordPress、Wix、Jimdoという選択を除けばもはや1択だと言えます。
BiNDは困った時に検索しても情報が得にくいのがデメリットだと思います。GoogleやWordPressについては検索すれば何でも解決できてしまうくらいの情報量ですが、BiNDはそうはいきません。それで諦めてしまう人も少なくないでしょう。でも、毎日10時間とかBiNDを使っているとBiNDならではのクセなどもわかっていますので、承知のうえで使っていると本当に快適です。これまでいろんなツールを試してきました(adobeのPageMillが最初だっとと記憶しています)が、BiNDupは最高です。これ以上使いやすいホームページ作成ソフトはないと言うのが私の評価です。
BiNDupの管理画面から取得したドメインは外部に移管(転出)するときには5千円の手数料が必要になります。さらに一度お名前comに移管するという手間が必須になります。もし、エックスドメインやムームードメインに移管したいときには、一度お名前comに移管してからもう一度移管するという手間が必要です。しかも、ドメインの移管って続けてできないように思いますので、ちょっと期間を見ないと行けない可能性もあります。
また、何か不具合などがあって問い合わせをしたい時、エックスサーバーやさくらインターネットなどは電話が使えますが、BiNDさんはフォームからの問い合わせしか受けていません。サーバーでの公開に問題があった時、すぐにでも改善しないとしばらくホームページが表示されなかったりと実害が生じかねません。サーバーとして使うにはこれはかなり問題だと考えています。
サーバーとして抱え込もうとしないで、ホームページ作成ソフト(クラウド)として地道に使いやすさの改善とサポートの充実にフォーカスしてもらったほうが結果としてユーザーを増やすと思うのですが、どうもこの思いはいっこうにメーカーさんに伝わらないようです。。。(泣)
参考)
BiNDで作るホームページ制作 バインドイズム – BiNDism
https://bindism.com