BiND up についてわかった情報をおすそ分けで書いたように、9月27日に発売になる新BiNDは「BiNDup」という名前で、これまでのスタイルとはちょっと変えてきました。一番大きな変更はパッケージ版を購入した時、1年経過後は更新料金を払わないとサポート・アップデータの提供が受けられなくなるということです。ティザーサイトを見たとき『相変わらずぼかした感じにしてるなぁ。』と感じました。そこでしつこいくらいに確認してみてからBiND up についてわかった情報をおすそ分けに書いたわけです。

これまで私はずっとパッケージ版で利用してきました。インポート・エクスポートが可能になり、外部サーバーにアップロードできるようになってからはBiNDクラウドも全否定するものではなかったのですが、ちょうどその頃Aidジェネレーターというものが現れ、そのせいだと思うのですがBiNDクラウドがめちゃくちゃ遅くなったんです。耐えられないレベルで。だから結局パッケージ版ありきの考えは変わらないできました。

そんなパッケージ版至上主義の私ですが、1年経過後も更新しなければいけない仕組みに変わるというBiNDupを見て、改めて調べて・考えてみました。

パッケージ版を購入しても2年目以降は29,760円(税別・年額)の支払いが必要になります。

私のようなBiNDマニア・デジステファン(元、平野ファン)にとっては、どうせ毎年BiNDを購入するから気にならないことですが、BiNDismで多くのお客様とお話をしてきた実感として毎年(毎バージョン)を購入したくないという意見が結構多いです。そっちが主流派というのが実感です。

ところがBiNDupからは2年目以降も料金が必要です。しかも年額にするとそれなりの金額です。この料金の支払いをこばみ更新しないとサポートへの質問やアップデータの入手ができなくなるため、その状態で使い続けることは現実的ではありません。

これからは月額2,480円(年払いの月額換算額・税別)がずっと必要に変わりました。それを踏まえてBiNDを使い続けるどうかを決めなくてはいけません。

WordPressやJimdo、Wixという選択肢

最近出張教室で伺いお話したお客様は「それならWordPressなら無料だからそっちの方がいいかな」という声を聞きました。

WordPressはブログとして使うには文句無しで最高の選択だと思います。実際BiNDismもドメインの中にWordPressをインストールして使いだしてから閲覧数や問い合わせなどは確実に伸びました。しかも、Google様のアルゴリズム変更があるたびにいろいろと騒ぎになりますが、BiNDismはその影響を感じたことがありません。BiNDで作っている公式サイトを作り直してリニューアルしても一時的に大きく落ち込むなどを感じることもありません。
検索であたるページの多くがBlogのページで、見ていただいているページも実際その多くがWordPressのページだからだと思っています。
でも、WordPressで公式サイトを丸ごと作る(ブログっぽさを多少なくしてデザインする)には相当の知識がないと難しいと思っています。さらにWordPressを専門の会社に依頼するとその多くは一声100万円という世界ということが多いです。(もちろんレベルによりますし、テーマをちょっとカスタマイズするだけで激安みたいなものもあります)
そして、JimdoやWixはそれがいいと思った人にはありの選択肢なのかもしれません。でも独自ドメインで運営するには無料というわけにはいきません。月額にすると1000円前後の出費は必要になります。また、これらを利用していて『重くてダメ。』ということでBiNDismへご依頼をいただくケースがいくつかありました。そんなことから私としては今のところ「?」と思っています。

BiNDクラウドにしようかと思っています

BiNDismが使っているサーバーはもちろんエックスサーバーです。月額1000円レベルのサーバーでこれ以上のものはないと断言できるほどのものだと思います。実際エックスサーバーを悪く言っているものって見たことがない。
なので、BiNDクラウドにログインすることもほとんどなく、何かを確認したい時くらいです。今回BiNDupのアナウンスに伴い久々にログインしてみました。すると、
なんということでしょう。(匠のナレーション風に)
永年割引キャンペーンというものをやっているらしいです。今月中にBiNDクラウドをプロコースにアップグレードすると今後ずっと年額1万円割引とのことです。
ということは年額で19,760円です。月額換算すると1,647円です。この金額なら抵抗は結構減るように感じました。
BiNDクラウドはまだ遅い・重いと感じているのでBiNDクライアントを使って普段はローカル環境でBiNDを利用すると思いますが、年間2万円というのと、3万円というのは、結構感じ方が違うように思いますが、いかがでしょうか?
このキャンペーンは
当キャンペーンの対象は、BiNDクラウド特別コース(BiND9[10]プロフェッショナル版コース・BiND9[10]スタンダード版コース)からBiNDクラウド・プロコース[年間一括]へのコースアップグレードのみ有効です。
と書いてあります。ですので、BiND9か10のユーザーでないとキャンペーン利用はできないということになります。

でもサーバーは”やっぱりエックスサーバーでしょ!”

と思うのは変わりません。なので、エックスサーバーはBiNDismで申し込んだものをBiNDismで作成させていただいたお客様に提供しようと考えています。
BiNDupは2年目以降も月額換算で1,647円(もしくは2,480円)が必要になるため、さらにエックスサーバーで千円を払うとなると抵抗がある方もいると思うので、エックスサーバーの分はBiNDismで用意して安価(もしくは無料)で使ってもらう。
エックスサーバーがおすすめの理由は散々書いてきていますが、なんといってもバックアップデータの入手が可能ということと、htaccessへの記載が管理画面からできることです。
先日、BiNDismのお客様から突然のメールをいただきました。BiNDであの悪魔のボタンをクリックしたら「WordPressが全部消えちゃいました。」という悲報でした。もしBiNDクラウドのサーバーを利用していたらTHE ENDでした。これまで数年一生懸命書いてきたブログがパーになるということです。
エックスサーバーだとこれがバックアップデータの提供が救ってくれるんです。実際そのお客様もバックアップデータを購入(有償なので)し復元できました。エックスサーバーは電話でのサポートもありますのでさらに安心です。実際そのお客様も決してホームページとかWordPressとか詳しいわけでもないのですが、サポートに聞いたりググったりしながら復元されました。
そして、リニューアルでページ名や構成が変わった時にリダイレクトが必要ですが、エックスサーバーだとそのための作業が管理画面からできちゃうんです。通常これらを記載するサーバーの設定ファイル「.htaccess」はドットから始まる特殊なファイル名なのでパソコンではそのままでは表示されなかったりするため扱いが面倒です。さらにFTPソフトでアップロードしてから名前を変更してあげる。なんて結構なハードルです。そんなことが管理画面からできるエックスサーバーはまさに最強です。

毎年新商品を作って発売するスタイルからの脱却は歓迎かも

これまで毎年9月に新しいバージョンを発売してきたBiNDは、買ってもらうために目新しい機能が必要でした。毎年買ってくれる熱烈なBiND信者は少数派でしょうから、そのつど買ってもらうためには目玉になる機能が必要です。
実際、BiNDismでお会いするお客様に「次のバージョンは買ったほうがいいの?」と幾度となく聞かれてきました。その時はだいたい「この機能が魅力と思う場合は買ったほうがいいが、でなければ今回は見送ってもいいかもです。でも2つ以上見送りはやめた方がいいですよ。なぜかと言うと・・(長くなるので割愛)」と答えてきました。やっぱりそのような機能が必要になってきます。購入を見送られてしまうと売上にならないのでメーカーとしては大切な問題です。
そこである時からBiNDクラウドということで継続的にお金を払ってもらうサービスをゴリ押しするようになってきました。
目新しい機能を求めるから毎年いろんな機能を入れてきました。結果として安定したBiNDになっていくのではなく、新バージョンが発売されても「最初はバグが絶対あるから・・」というのが合言葉のようになっていました。それでも確実に使いやすいソフトになってきているのですが、新しい目立つ機能を起きかけるばかりに安定して動く信用できるソフトという面がないがしろにされてきたように思います。
これからは毎年9月に新バージョンとして出さないといけないという呪縛から解き放たれ、地味でありながらも信用できるソフトに徐々に育ってくれたら最高です。
もちろん時代の流れに合わせて機能の追加や変更もやってもらいたいですが、ブロックエディタの使い勝手を改善してもらうなど(勝手に改行が入ってしまうなどの現象解消など)、地味ながらそんな改善を確実に進めてもらえると最高のソフトになるように思います。
Adobe museの撤退により、簡単に使えるホームページ作成ソフトとしてはすでに1択に近い状態になっています。
これからは地味ながらも確実な改善を進めていただけると最高です。なんて感じています。

 


 

BiNDで作るホームページ制作 バインドイズム – BiNDism
https://bindism.com