クリニックのホームページはどんなページが必要か?
クリニックのホームページを見て、普通あると思うページは以下のようなものになるかと思います。
医師紹介・ご挨拶クリニックについてアクセス診療案内お知らせ
そして、クリニックによって
スタッフ紹介初めての方へ当院のこだわり設備紹介採用情報
さらに、SEOを考えれば
よくあるご質問患者様の声
のようなページが考えられるかと思います。これをクリニックにあわせてアレンジしていくような感じが基本かと思います。
例えば、スタッフ紹介はなしで医師紹介は「クリニックについて」の中に含めるとか、院長あいさつは「クリニックについて」に入れて、「医師・スタッフ紹介」という構成にするなどがあると思います。
1. 予約システム
最近のクリニックのホームページでは、「WEB予約」のシステムも欠かせないものではないでしょうか。
クリニックのサイトを見る人の多くはスマホからと想像されます。朝スマホで検索して行こうと思っていたら、クリニックのホームページを見て「いいね」と思ったらそのまま予約ができるといいですよね。
BiNDismでこれまで作らせていただいたクリニック系サイトだけでも、デジスマ診療、ドクターキューブなどがあり、最近ではLINE公式アカウントと連動できる予約システムを使いLINEから予約ができるようにする方法も一般的になっていると思います。他にも病院向けに特化したシステムなどいっぱいあると思います。また、BiNDupのビジネスコース利用が条件になりますが、BiNDupの機能としても「オンライン予約システム」が追加されました。
そして重要なことは、スマホで見たときに最初の画面(ファーストビュー)に予約へのリンクが分かりやすく表示されるレイアウトです。
右は「調布 クリニック」で検索した時に地図検索の一番上に表示された「調布おなかと内科のクリニック」さんのサイトのスマホビューです。画面下に「お電話」「初診予約」というボタンがあります。
BiNDismのお客様のクリニックでBiNDupの予約システムの設定をさせていただきましたが、設定は簡単で使いやすそうでした。また、予約ページとしてブロックに表示する画面もきれいでいい感じでした。
その時は時間ごとの受付枠を設定するだけのシンプルなものでしたので、細かい設定がどこまでできるのかは検証できていません。また、ビジネスコースでないと使えないので、BiNDupの料金として年額10万円を超えることになるのがネックになるかもしれません。
2. 診療案内をどこまで細かく分けるか
症状があって検索される時には、「発熱 地名」のように、今困っている症状を見てくれるクリニックを探すと想像されます。
そんな時、その地名にある2つのクリニックが以下のようなホームページだったとしたらどちらが有利でしょうか?
クリニックA
「診療科目」というページが1ページあり、そこに下記のように書かれている。
一般内科:発熱、咳や喉の痛み、風邪やインフルエンザ、頭痛
予防接種:インフルエンザ、麻疹、風疹、水痘(帯状疱疹)、肺炎球菌
健康診断:行政指定の特定検診、後期高齢者健康診査 など
クリニックB
診療科目というディレクトリの中に、
発熱(発熱外来)、咳・喉の痛み、鼻水・鼻詰まり、風邪・インフルエンザ、頭痛 というページがそれぞれあり、titleタグやh1タグに「発熱」という文字が入ったページがある。
ドメインパワーや、全体の充実度、更新頻度などによりこれだけが有利不利の判断基準でないのはもちろんですが、一般的に考えれば、「クリニックB」が有利で上位表示されるだろうと想定できます。
検索ワードである「発熱 地名」の『発熱』というワードがクリニックAの診療科目ページではtitleタグやh1タグには入れづらいと考えられます。クリニックAのケースでは、「診療科目|◯◯クリニック 地名」のようなtitleが想定されます。
最近のGoogleはキーワードタグはほとんど見ていなくて、titleタグにワードが入っていることが重要であり、そのワードがさらにページ内の見出しに使わていて、さらに文中に何度が使われている。そのような状況が必要であると言われています。
それなら、発熱、発熱外来、高熱、微熱のように細かく分ければいいのかと言うとそういうことではなく、クリニックがメインとしている科目などについては少なくともページを分けてしっかり作り込む必要があるだろうということです。細分化して各ページが3行の文章で終わりではむしろ粗悪なコンテンツとして捉えられてしまう可能性もあります。
訴求してい科目がいくつあるのかを考え、それ以外の科目については「その他診療科目」のような扱いでまとめたページでもいいと思います。
一般内科や小児科のクリニックのホームページのご相談をいただく時、「診療科目について」は1ページで考えているというお話をいただくケースは少なくないです。そんな時は上記のような説明をした上で、地域の競合などを調査しながら検討していくというプロセスが大切だと思います。