患者さんはどうやってクリニックを探しているのか?
クリニックを探す時どうしているか?を考えてみると、検索かSNSで探すということは飲食店などと変わらないでしょう。ここでは検索の方に注目して公式サイトを作る時に注意すべき点などを考えてみます。
1. 緊急性がない時
緊急性がない時は、「地域名 クリニック」とか「地域名 内科」のような検索が想像されます。近くのクリニックを探してみようと思った時に使われるワードはやはり地域名の要素が欠かせないでしょう。その時重要なことは「Googleビジネスプロフィール」への対応です。
試しに、「調布市 クリニック」で検索してみた結果が以下になります。
※2023年9月10日現在の結果 Chromeのシークレットモード、safariのプライベートモードで実際に検索してみた結果で、BiNDismと関係のあるサイトではございません。
今のGoogle検索では、 検索結果よりも上にGoogleマップと連動した結果が表示されます。ここに表示されるにはGoogleビジネスプロフィールへの適切な登録と定期的な投稿、口コミの管理が重要と言われていますが、まずは一番上にこのように表示されていることを認識する必要があります。
選択されてクリックされると地図の右側にクリニックの概要が表示されます。
右下の概要の横には「クチコミ」というリンクがあり、クリックするとクチコミが表示されます。
しかし、最初に表示された1件目ですぐにクリックしてくれるとは限らないでしょう。むしろ、食べログなどで使い慣れた「クチコミ」を見るという行動は避けられないと考えるべきではないでしょうか。
Googleとしても3件くらいは最低比較するだろうということから最初に3件表示しているのかもしれません。
そして、この3件で「良さそう」と感じるものがなかった時、「さらに表示」をクリックすると以下のような表示にリンクします。
ここでも、左上の一番目立つ場所に「評価」という抽出条件があります。ここで指定した評価のクリニックだけが表示されるわけです。それだけ、Googleがクチコミによる評価を重要視しているということでしょう。
Googleマップ連動の下には通常の検索結果が表示されていきます。「地域名+クリニック」の場合にはここのクリニックが検索結果に表示されています。いわゆるポータルサイトと言われるクリニックの情報を集めたようなサイトはあまり表示されないようです。
純粋なSEOでの上位表示は、ドメインパワーやサイトのボリューム、更新状況などの公式サイトの改善で対応できる部分もありますが、一番上に表示される地図連動からの結果に表示させるほうが優位性を感じます。Googleビジネスプロフィールへの対応を充実させて、公式サイトは機能や使いやすさを重視したデザインが大切だと思います。
2. 緊急性がある時
緊急性がある時は、とか「症状 地域名」、「診療科目 駅名」のような検索が想像されます。まずは今困っている症状を見てくれるクリニックを探そうと思うと、どの程度具体的な症状で検索するのか、単純に発熱、頭痛のような検索になるのかは、ターミナル駅や住宅地などによっても異なるでしょうから、個々に調査が必要かもしれません。
試しに、「内科 大船駅」で検索してみた結果が以下になります。
※2023年9月10日現在の結果 Chromeのシークレットモード、safariのプライベートモードで実際に検索してみた結果で、BiNDismと関係のあるサイトではございません。
「風邪 大船駅」ポータルサイトが一番上に表示されています。
「下痢 大船駅」急性と慢性の下痢で2つポータルサイトが表示されました。
駅名を入れた検索でも、合わせるワードによって地図検索が表示さるものと、上位に個々の検索結果が表示されるものとがあります。
地名や駅名で検索してみて上位に表示される競合クリニックについて、どのような構成になっているか?どんなワードで検索対策しているのか?などを調査して構成を考えることが必要だと思います。
また、症状での検索に対応させるためには、最低限クリニックが得意とする科目については「症状別のページ」を作成することが必要だと考えます。