Wix Studioを試してみた
ノーコードツールと検索してみるとBiNDupの競合のようなサービスがいくつかでてきます。Wix、Jimdo、Studio、ペライチ、AmebaOwndなど、定期的にチェックするようにしています。そんな感じで試してみると改めてBiNDupの使いやすさを実感するんです。
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制作会社向けのツールというWix Studioを発見
Wixなの?Studioなの?と思うようなネーミングです。クリックしてみるとどうやらWixのようです。Wixで管理画面に複数のサイトをまとめて管理するような仕組みのようで、データの共同編集のようなことができる感じです。Wixは以前にも試していますが私の結論は「ぜんぜんBiNDupのほうが使いやすい」でした。ただ、お客様とデータを同時アクセスして共同編集のような事ができるのはちょっと魅力に感じ、Wix Studioにアカウントを作ってみました。
使い勝手は触ってみないとわからないですが、料金はおすすめの「プラス」というプランで月額2500円(年払いの月額換算)となっています。そうすると年額で30,000円となりますので、BiNDupの32,736円(同じく、年払いの月額換算)と比べてちょっとだけ安いことになります。これで使いやすくて、共同編集のようなことができるのであればちょっと試してみようかなと思い、試してみることにしました。
ネットショップや予約の機能まで使える
細かく触って見る前で、ネットショップや予約の機能が使えるということに興味を持ちました。BiNDupでもネットショップ機能はBiNDカートで実装可能ですがこれまでもブログなどで触れているようにオススメできるようなものではありません。そもそもBiNDのサーバーは使わないことを推奨していますので、別サーバーだとBiNDカートは限られた使い方になりますし、そもそも使いやすくもないですので、販売ページを作りたいという方へはStores.jpかe-shopsカートSの利用をオススメしています。e-shopsカートSを使うとすると別にそちらにも費用が発生しますので、まずはstores.jpで初めてみてという感じでやっていくケースが多いです。
さらに予約機能がほしいという声は、ジャンルを問わず多くのお客様からお聞きします。BiNDupでも予約機能(SmoothBooking)が追加されましたがビジネスプラン限定で、そうなると費用は年額で10万円を超えるものになります。そして、それほど多機能なものではなく、この仕組みを使ってピッタリあるような予約形態にあうのはごく限られるような感想でした。
どちらもご希望が多い機能なので、この機能が使いやすいものならそれだけでも意味があると思い、試してみることにしました。
サイトごとにプラン契約が必要
BiNDupは1つの契約でいくつでもサイトを作成できます。BiNDのサーバーで公開する場合には独自ドメイン数の上限がありますが、別のレンタルサーバーで公開する分にはそのような上限は実質ありません。また、好きなレンタルサーバーを使って公開することができるのもBiNDupの魅力の一つだと思います。
Wix Studioでもそうだと思って試してみると、「サイトごとにプランの契約が必要」のようです。しかも、BiNDupのように制作後にデータを渡してインポートするなどではなく、サイトごとに契約をして作成し、そのサイトをクライアントのアカウントに付け替えるような感じで引き渡すような流れになるようです。この時点で私の関心はかなり弱くなりました。
ペライチの5ページのサイトしか作れないで月額換算3000円近い額(レギュラープラン)になるような割高なシステムに近いと感じました。ペライチを使ってランディングページを作っているようなケースはあると思いますが、それもBiNDupなら1つの契約でいくつでも作れるのに、ペライチでは作るサイト(もしくは、LP)の数だけ契約が必要になる。しかも、テンプレートも私にはおしゃれとは感じません。「なんでみんなこんなの使うんだろう?」とずっと思っています。
ノーコードツールのようなサービスを比較するようなサイトがいくつもありますが、そんなサイトをみてみるとBiNDupは対象になっていないことが多いです。ウェブライフさんもっと頑張ってマーケティングしてください。っていつも思います。一つの契約でいくつでもサイトを作れるBiNDupはコストパフォーマンス的にも優位だと思いますし、私にとっては使い勝手も圧倒的にBiNDupの勝ちです。
予約システムとして使えるか
色々とある予約システムは、それぞれ一長一短あって「これがオススメです!」というものが見つけられないでいる私にとって、Wix Studioを予約システムとして利用できるかを試して見ることにしました。
結論は、使いやすいとは感じませんでした。BiNDupは10年以上使っているので使い方は相当把握していますし、操作も慣れているのでそれと比較して新しく触れるノーコードツールを使いにくいと思うのは当たり前で、初見で使いにくいと判断するのは正しくないかもしれませんが、「これはいいじゃん。」とは感じませんでした。慣れちゃえば使いやすくなると前提に考えても「オススメ」とは思えませんでした。
stores予約やAirリザーブ、RESERVA、SelectType、formrunなど予約システムはいっぱいありますが、「これ!」というものには出会えていません。どれも結構な金額ですし、設定などもそれぞれで仕組みを把握するだけでも一苦労という感じです。予約システムを希望される声はよくあるんですが、これらを試してみても結局使わなくなっちゃった。みたいなことが多い印象です。他の予定が入ったから予約システムの枠を受付できないように変更するなどの手間が大変で、結局フォームで希望日時を受けてからメールやLINEでやり取りしたほうが楽だ。となってしまうというのがこれまでの経験でした。
私にはWix Studioは刺さらなかった
プラスプランで申し込んで試したあと、試用期間終了を待つこともなく、Wix Studioの有料プランを解約しました。
予約システムとして割り切って、サブドメイン(例えば、booking.bindism.com)でアクセスできるようにして、公式サイト(例えば、bindism.com)はBiNDupで自由にレイアウトを作って、「予約」をクリックしたらWix Studioで作ったサブドメインの予約ページにリンク。そんな想定で触れて試した結果、「これいい!」とは感じなかったのが結論でした。
Wix Studioのテンプレートも魅力とは感じませんでした
BiNDupよりも動きの設定が充実していたり、BiNDupにはないデザインのテンプレートもありそうなので、覗いてみました。これも私には刺さりませんでした。デザインが極端なものが多い印象で、好みのものがたまたまある人にはいいかもしれませんが、私には見つけられませんでした。
しかも、Wix系はテンプレートを選んでサイトを作った時、後からテンプレートを変更することができないようです。タブレットでのブレークポイントが設定できることもBiNDupにはない魅力でしたが、それ以前に後から変更もできないクセの強いテンプレートは「これが人気なの?」というのが感想でした。
公開サーバーを自由に選べない
Wixなどのデメリットでよく目にするのが「表示が遅い」ということがあると思います。BiNDupで作ったサイトも表示が遅いという書き込みを見ることはありますが、BiNDupでは公開サーバーを変更することができます。月額千円程度のサーバーでは圧倒的にエックスサーバーがいいと思っていますが、Wixなどは公開サーバーを自由に選ぶことはできません。
実際、2つのサイトをテンプレートから作ってアクセスしてみましたが、表示はちょっとタイムラグを感じるようなものでした。全世界で2億人以上、日本国内で300万人以上が利用していると言われているWixは、サーバーの負荷もかなりのものでしょうし、基本素人がテンプレートベースで自由に作ったサイトなのでプロがDreamWeaverで作り込んだようなものと比べるとファイルサイズや、ベースとなる設定ファイルの読み込みなども負荷になりそうに思います。
今回の結論
私にはまだ「BiNDupが一番使いやすくてオススメ!」というのが今回の結論でした。2024年11月現在
WixやStudio、ペライチのようなクラウド的に使うシステムで、サーバーを選ぶことができないノーコードツールよりも、BiNDupのほうが自由があっていいと改めて思いました。BiNDupの問題は、使い方を詳しく説明しているサイトがなく情報が得られないことや、サポートの対応に対する不満というところではないでしょうか。
「BiNDup 口コミ」のように検索すると、一番多く目にするのはサポートへの不満だと思います。そんな口コミばかりを目にするとやめとこうと思っちゃう人も多いでしょう。でも、BiNDupを10年以上使ってきた経験から思うこともいっぱいあります。
この辺のお話はまた別の記事で書こうと思います。