Ameba Owndを検証してみた
無料で独自ドメイン(サブドメインをDNSレコードのCNAMEで指定)が利用できて、始めるのたの手順も簡単な印象のAmeba Owndですが、簡単に使える反面カスタマイズはできないに等しいくらいの印象で、さらにバックアップ機能がないという致命的な欠点を考えると、実際どんな感じに利用されているのかを軽くチェックしてみました。
SEO対策がサイト単位でのメタタグ設定くらいしかできないことと、ブログ機能をエクスポートする機能もないため、多くの記事が溜まって「そろそろもっと色々できるシステムに変えたい」と思った時、ブログを他のWordPressなどに移すことができないなどを考えると、ホットペッパーなどのポータルサイトで集客は事足りているというケースを考え「美容室」がちょっとしたサイトをカタチだけ作っておくような利用の仕方が考えられます。
なので、Ameba Ownd公式サイトに掲載されている導入事例から「美容室」に掲載されている5つのサイト(2023.11.15)をチェックしてみました。
Contents
公式サイト『導入事例』掲載サイトをチェックしてみた
Ameba Ownd公式サイトの「導入事例」に掲載されている美容室サイト5件をチェックしてみると、そのうち4件は他に独自ドメインで公開されている公式サイトのようなもの別にあります。普通公式サイトに掲載する事例なら効果的に運営されえいるサイトだったり、「こんなおしゃれなサイトが作れます」的な事例などを掲載すると思いますが、こんな感じでした。
GARDEN New York
リンクをクリックすると「https://garden-nyc.amebaownd.com/」というamebaownd.comのサブドメインとして利用しています。そしてトップページに『コロナウィルスの影響で、当面お店を閉めさせていただきます。』と書かれています。今は営業されていないようです。また、挨拶部にかかれているメールアドレスは「info@garden-nyc.com」となっています。本来の公式サイトの独自ドメインはgarden-nyc.comであることが想定されます。しかし、今はアクセスできないようです。
GARDENさんの公式サイトは「https://www.garden-hair.jp/」だと思います。その中のニューヨーク店のサイトのサブのようなものをOwndで作っていたように思います。
SHIMA
リンクをクリックすると「https://shimaharajuku.amebaownd.com/」というamebaownd.comのサブドメインとして利用しています。グローバルメニューの「WEBSITEを」からリンクをクリックすると公式サイトと思われる「https://www.shima-hair.com/」が確認できます。
air
リンクをクリックすると「https://air-aoyama.amebaownd.com/」というamebaownd.comのサブドメインとして利用しています。グローバルメニューの「OFFICIAL SITE」をクリックすると「https://www.air.st/salon/air-aoyama/」にリンクしますが、404エラー(NOT FOUND)のようです。公式サイトの青山店のURLは「https://www.air.st/air-aoyama/」に変わっているようです。
公式サイトは独自ドメイン「https://www.air.st」であるようで、Ameba Owndのサイトは特に使われていないというか、メンテナンスはされていないようです。
bloc japon
リンクをクリックすると「https://www.bloc.co.jp/」の独自ドメインサイトにリンクします。Owndのログが表示されていませんので、Ameba Owndの有料プラン(プレミアム)で利用されていると思いますので、9,600円(年間プラン)がかかっていることになります。
公式サイトを見ると、トップページのご予約受付は電話番号の表示になっています。また、公式のLINEやホットペッパーへのリンクがトップページにあり、予約などはそちらでやっているようです。
WORKS、MAGAZINE・WEBを見ると、2023年10月まで投稿がされていますので運営されていると想定されます。
WORKSは174件。MAGAZINE・WEBは440件。とブログ機能を使って運営されているようです。SEOチェキでチェックしてみるとインデックス数が1,050となっています。ドメインは2008年から利用されているようで、WORKSの投稿を見ると2013年11月から始まっています。
ここまで長い期間運営しながら、ブログ(WORKS、MAGAZINE・WEB)に600を超える投稿をしながら育てて来た結果、1000を超えるインデックスを得ています。この600を超える投稿のエクスポート機能はないので、今更他のシステムに変更するのは難しいですよね。予備のサイトとして割り切っての利用であればいいと思いますが、しっかりブログを使って育てていきたい場合には、将来的にそのブログ機能をエクスポートしたりできないと困ってしまいます。
esNAIL
リンクをクリックすると「https://esnail.amebaownd.com/」というamebaownd.comのサブドメインとして利用しています。NEWSを見ると2015年7月で止まっているようです。ESNAILの公式サイトは「https://es-nail.jp/」だと思いますので、Owndのサイトはサブ的な役割といいますか、何となく作ってみた。というような印象です。
Ameba Owndのオフィシャルパートナー
Ameba Owndのヘルプサイトにある「オフィシャルパートナー」を見ると、Ameba Owndが認定したオフィシャルパートナーが紹介されています。ここまでシンプルで限定された機能のAmeba Owndで、" もっとクオリティの高いサイト・ブログにしたい "、" オリジナリティの高い、自分だけのホームページを持ちたい "と思った時、依頼するとどんな物ができるんだろう!?と期待して見てみましたが…
Ameba Ownd オフィシャルパートナー一覧に掲載されている会社は2つ。株式会社オーエスと株式会社FLATとあります。
株式会社オーエス
AmebaID と掲載したい内容をご提供いただくだけで、ご要望にあわせたサイトを構築する基本プラン。
ベーシックプラン:70,000円
制作事例:2件掲載
株式会社FLAT
テンプレートをベースにAmeba Owndカスタマイズを代行。オリジナル機能追加。
テンプレートプラン:100,000円(税込)
掲載事例:当社の制作実績は準備中
Ameba Owndの限られたツールでどこまでかっこよく作れるのか?プロに依頼すると「ここまでできるんだ〜。さすが!」という感じの期待をして見てみましたが、結果は「だよね〜」というものでした。
オーエスでは2件掲載していますが、「こんなレイアウトも作れるんだぁ」のようなインパクトはなく、FLATでは実例準備中で公式サイトの活用事例にリンクさせているだけです。
いろんなホームページを作るためのサービスがありますが、さすがにここまでシンプルな機能に絞り込んだ「Ameba Ownd」では、お金を払って外部に制作を依頼するという選択肢はないと思います。そうすると、自分で作ると限定して考えた時使いやすいようにシンプルな使い勝手になっていて、しかも無料で使えるというAmeba Owndは極限られた使い方に絞られるサービスのような印象でした。